皆さん、家の玄関に表札を付けている家も多いですよね。
それでどんな家でも、表札は門や玄関に向かって右側に かけられていますね。個人の家にかぎらず、学校や役所の 看板も、向かって右側にかけられているのですが、この習慣 のルーッをさかのぼると、古代中国の陰陽五行説に もとづいたものといえる。
陰陽五行説では、この世の万物は、相反する「陽 気」と「陰気」から成り立つと考えられている。たと えば、日と月では日が陽で月が陰となり、光と闇では 光が陽で閨が陰となる。火と水では火が陽で水が陰、 動物と植物では動物が陽で植物が陰である。
それらは相反しながらも、いっぽうがなければ、も ういっぽうも成立せず、陰と陽のふたつの気が調和し て初めて自然の秩序が保たれるという。
この陰陽は、上下や左右、高低、長短などにもあてはまり、陽が先で陰があとに なる。古代の中国では、この考え方が日常生活の作法、人やモノの配置にも取り入 れられ、たとえば、座敷は上座(陽)と下座(陰)から成るとされたそうです。
また、人やモノが横に並ぶときは、左が陽で右が陰とされ、そこから人の名前を 示す表札は陽である左側にかけられるようになった。ただし、その「左側」は、家 の上座から見てのことなので、訪問客らが門や玄関に向かって立った場合には右側 に表札がかけられているというわけである。
そういう意味合いがあるのです。皆さん知ってましたか?
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